補聴器を検討する人にとって、何を基準に選んだら良いのか、購入の際に気をつけるべきことは何か、どこで買えばいいかなど補聴器の選び方で分からないことはたくさんあると思います。
普段あまり馴染みがないものだけに、手探り状態で検索されたことと推察します。
当サイトでは、某家電量販店 補聴器売り場担当スタッフの意見をもとに、 徐々に「聞こえ」が、難しくなってきた「加齢性難聴」のかた向けに書いております。
加齢性難聴とは?
年齢と共に、全身の機能は衰えていくものですが耳の機能も同様で、誰しもが通る道といえるでしょう。
徐々に、高音が聞こえづらくなり、話しことばが聞き取りにくくなるという症状が、生活上でも影響を与えてきます。
老眼には老眼鏡を使うように、老人性難聴には補聴器で「聞こえ」を補っていくことで、生活の質を保っていくことに繋がるのではないでしょうか。
難聴の種類
音を聴く機能は大きく分けて、鼓膜や耳小骨などの「伝音系(音をとらえる部分)」と、 蝸牛や聴覚神経などの「感音系(音を脳に伝える部分)」の二つがあります。
どちらの難聴か簡単に見分ける方法は、
静かな場所で大声で話しかけて理解できるようだと「伝音難聴」の割合が大きいと言えます。
「感音性難聴 」 の場合は大声を出しても聞こえません。加齢により耳が遠くなる方は、感音系も少し衰えた「混合難聴」が多いと言われています。
聴力図(オージオグラム)
グラフ横軸は、「ブーッ、ブーッ」という低い音から、「ピーッ、ピーッ」という甲高い音まで、音程の「高い・低い」を表しています。 縦軸は、音の大きさを表しています。数字が大きいほど大きな音を意味しており、グラフの線が下がる程、大きな音でないと聞こえない、難聴の程度が進んでいると言うことを意味しています。
聴力は一般的に40歳ぐらいから徐々に弱まってくると言われます。
難聴の程度と推奨補聴器タイプ
- 軽度25~40db:小さい声や音が聴こえにくい⇒耳穴型、骨伝導
- 中度40~70db:普通の会話が聴こえにくい⇒耳穴型、骨伝導、耳かけ型、ポケット型
- 高度70~90db:耳元で大きめに話してもらわないと聴こえない⇒ポケット型
補聴器を選ぶポイント
補聴器を選ぶポイントは、3つ「予算」「形」「目的」です。
予算
補聴器は1万円程度のものから両耳で50万円以上するものまで、多岐にわたります。
高い補聴器は機能も多く、性能も高くてついつい目が行ってしまいます。
しかし、どんなに高い補聴器でも寿命は5年といわれています。
- 汗などによる湿気
- 耳あかなどの付着 による汚れ
が主な原因です。
1度買ったら永久的に使えるものではないんです。
なので長い目で見て、無理をしない範囲の金額を想定しておく必要があります。
形
補聴器には、耳のうえにかけて使う「耳かけ型」、耳の穴にいれる「耳穴型」、ポケットなどにいれて使う「ポケット型」があります。
あんまり目立ちたくない人向けの、耳穴型や耳かけ型の中でも小さいタイプが人気です。
また、耳の穴を介しない「骨伝導補聴器」も近年伸びてきてます。
目的
補聴器を使う目的、どんな場面で主に使いたいか。
例えば、「テレビの音が聞こえないから家でテレビを見るときに使いたい」とか、「大勢の人との集会のときに聞こえにくいから補聴器を使いたい」とか、使いたい場面や使う目的は人によって補聴器に必要な能力は変わってきます。
補聴器が高額な理由
視力が落ちたら視力を補正するためにメガネが必要です。同様に聴力が衰えてくると必要になるのが補聴器です。
先日、知り合いが耳鼻科に紹介された店舗に補聴器を購入しに行くと片耳10万~20万円の耳穴式補聴器を提案されて、「なんでそんなに高いんだ!」と驚いてました。
メガネに比べると10倍~20倍の価格です。もちろん精密機械なのはわかりますが。。。
なぜこんなに高いのでしょうか。
補聴器普及率
ひとつは普及率です。
メガネ(コンタクトレンズ)使用人口⇒約5200万人 データ「ヘルスケア」
補聴器使用人口⇒約200万人 データ「(社)日本補聴器工業会」
メガネ市場は補聴器市場に比べ26倍の規模です。
市場が小さいため、参入メーカーも少なく価格競争が発生しにくいです。
ただし、これからの高齢化社会に向けて普及率も広がり価格が抑えられる可能性があります。
店舗の補聴器価格は本体+技術料
メガネもひと昔前は眼科に行って、処方箋をもらい指定メガネ店に行って高価なメガネを購入するのが一般的でした。今では、特殊な症状ではない限りJINSやZOFFなどの格安メガネで視力補正する方が増えています。デザイン性も優れていますし。
補聴器の場合は、格安補聴器店がまだ存在してません。
補聴器販売店舗では、購入した補聴器を個人の聴力や聞こえづらい周波数帯に合わせ調整してくれます。
それが「調整などの技術料」になります。店舗での補聴器の価格はこの技術料が加味されたものになります。
ネット販売の補聴器は技術料なし
補聴器で格安メガネ店にあてはまるのは、いまのところネット販売補聴器です。
ネット販売の補聴器は既製品で、耳栓をオーダーメイドしたり、音質の調整をしたりする事ができません。一般的な日本人の難聴に調整されたものが出荷されるのです。
そのためかなり安い商品があります。
しかし、自分用に調整したものではないので、完璧にマッチした補聴器ではなくても今よりも聞き取りやすくなるなら試してみようというスタンスがおすすめです。
なにしろ、価格が断然安いですから。。。
どこで補聴器を買うべきか 店舗orネット
現在出まわっている補聴器の殆どは、「デジタル補聴器」です。
従来の「アナログ補聴器」に比べ、性能が向上し騒音の中でも会話が聞き取りやすくなっております。
店舗で購入する場合は、「聞こえ」る音や周波数で一人ひとりオーダーメイドします。
なので、「調整などの技術料」込で片耳約¥100.000~(両耳で¥200.000以上)かかります。
ネットで購入する場合は、「聞こえ」る音や周波数は平均値での既製品です。
けれど、店舗で取り扱っている同じメーカー品もあるので、品質は問題ありません。 なにより、「調整などの技術料」がないので片耳¥30.000程で購入できます。
10日間無料貸出しで試せるサービス
- どれだけ効果があるか、わからないのにいきなり数万円の補聴器は買えない
- 補聴器店に行って試してみたいが、結局高いもの買わされそう
- 聞こえが悪くなってきて、家族にも迷惑かけているから一度試してみたい
- 興味はあるが1人で店には行きたくない
そうなんです。当サイトスタッフが働いていた補聴器売り場でもひとりで来店するお客様は少なくて、たいてい配偶者やお子様と一緒にいらしてました。
同伴も方のほうが積極的で、ご本人は照れて嫌がってたり、やはり初めて補聴器を使うのは抵抗があると思います。
もちろん店も商売なので、なるべく高い商品を売ろうとしますしね。
そんな不安を解消できる「10日間無料貸出しで試せるサービス」があります。
しかもお店に行って店員と顔を合わせることなく、ネットで申し込めます。
シマダ製作所のみみ太郎です。
商品名:みみ太郎
シマダ製作所 群馬県富岡市の自社工場で生産
販売22年間、利用者12万人
特徴
- 長時間使っても疲れない設計
- 音の方向、距離がわかる
- 調整が簡単
用途別に3機種あり、同時に2機種無料貸出できて、試すことができますよ。
仕事・スポーツ・旅行向け
家事・お買い物・軽スポーツ向け
家族との会話・テレビ・自宅向け
もちろん気に入らなければ、返送できます。試用中の汚れ、破損を理由に買取強要もありませんし、返送用の伝票も同梱されている親切さです。(#返送時の送料はお客様負担)
詳しくはこちら⇒補聴器をムダにする前に! ★みみ太郎★
おすすめのネット販売補聴器
ネット販売補聴器のタイプ別ランキングです。(当サイト調べ)
耳かけ型
耳かけ型補聴器は、耳穴型に比べ本体が大きく音量など調整しやすく、安定しています。
ただ、ひと目で補聴器装着しているのがわかるので目立つのと、メガネをかけている方は使用できません。
国内補聴器業界最大手リオンが手掛ける補聴器。軽度・中度・高度の難聴レベルに対応しています。ノイズ除去だけでなく、着脱の手軽さ・省エネ設計といった機能性の高さも好評。
サイズが小ぶりで、フィットしやすい点もおすすめポイントです。調整ダイヤルが付いており、高音・低音の微調整が自在にできます。
詳細はこちら⇒ リオネット トリマー式デジタル補聴器 HB-D8L Amazon価格: ¥54,500 送料無料
オーダーメイド補聴器も手掛ける日本メーカーNJHから販売されている補聴器。補聴器のパイオニアということもあり、痒いところに手が届く性能の充実度です。トリマー調整・ハウリング自動制御など、欠かせない機能はひととおり揃っています。
マイクに入ってきた音の中から雑音部分だけ抑えるなど、これまでの補聴器では実現できなかったことも可能になった商品です。
詳細はこちら⇒ベルトーン デジタル補聴器ターン BTE 75 Amazon価格: ¥22,800 今だけブラシ・電池付きサービス
耳穴型
耳穴型補聴器は、小型で耳の穴にすっぽり入り目立たないのが特徴です。
デジタルになり、より小いさく使いやすくなりました。
本体を耳の中に入れるため他のタイプに比べ、湿気、ホコリなどからのメンテナンスが必要です。
オーディオメーカーならではの「音」にこだわった補聴器です。対象の聴力レベルは軽度から中度まで。3パターンのドームが同梱されているため、耳穴にフィットしやすいです。
独自ノウハウを活かした音質の高さは業界トップクラス。音を8分割にする機能を搭載しているため、自然で滑らかな音を体感できます。
詳細はこちら⇒オンキョー 耳あな型補聴器 OHS-D21 Amazon価格: ¥58,900 電池パック&収納ポーチ付き
医療機器メーカーオムロンから販売されている補聴器。ノイズキャンセリング機能も搭載しているため、換気扇のように一定時間持続する雑音もしっかりカットしてくれます。
日常生活で耳に入ってくる煩わしい雑音を、できるだけ低減したい方におすすめ。
右耳・左耳両用。電池の交換時期を教えてくれるアラーム機能があるので、使用中に突然聞こえなくなるといったトラブルも防げます。
詳細はこちら⇒オムロン デジタル式補聴器 イヤメイトデジタル AK-15 Amazon価格: ¥31,550
質量 0.9 g(電池・イヤーチップ含まず)
シバントスは、最新のシーメンス・シグニア補聴器を開発、製造、販売。
従来のデジミミに改良を加え、さらに目立ちにくさがアップしたデジミミ3の右耳タイプ。クラスでは最小となるサイズで、耳に入れても目立ちにくくなっています。電池寿命もアップしたため、電池交換の頻度が低くなりました。
右耳・左耳それぞれ専用の補聴器なので、装用感がよいですよ。ズレにくいものを探している方におすすめです。
詳細はこちら⇒シバントス デジタル補聴器 デジミミ3 両耳用 Amazon価格: ¥49,800
質量 68g
カメラメーカー「ニコン」とメガネレンズのリーダーである「エシロール」が共に手を組み、研究開発、製造、販売する補聴器。
片方の耳だけが聴こえにくい方や、片側だけ聴きやすくなれば十分という方におすすめのイヤファッション 。左右どちらの耳にも使えるため、気に入ったらもう1つ購入して、両耳用として使うのもOKです。
また、日本語に向けた音響設計になっている点も特徴の1つ。クリアな音を体感できます。
詳細はこちら⇒ニコン・エシロール ニコン補聴器イヤファッション NEF-05 Amazon価格: ¥19,800(片耳のみ)
ポケット型
ポケット型補聴器は、本体を胸ポケットに入れてイヤホンをつなぐようになっており、手元でスイッチやボリュームの調整ができるため、操作がしやすいのが特徴です。
でもコードが邪魔になってしまうため、使用頻度が少ない方に向いています。
パナソニック販売のポケット型補聴器です。
アナログ音が聞きやすい方に好評。
スイッチ類の表示も大きく操作しやすい設計。消耗品も充実してるのでアフターケアも安心です。補聴器を初めて購入する方におすすめです。
詳細はこちら⇒パナソニック補聴器 アナログポケット型補聴器 WHA-25 Amazon価格: ¥34,000
医療機器メーカーオムロンから販売されているポケット型補聴器。
ハウリングキャンセラー機能搭載の補聴器です。装着したまま電話をかけてもノイズが少ないため、クリアな通話を楽しむことができます。また、電源スイッチ・音量調整ダイヤルが大きい点も特徴の1つ。
軽度難聴用ですので、小さな話し声が聞き取りにくい方や耳の少し遠い方向けの商品です。
詳細はこちら⇒オムロンデジタル式補聴器 イヤメイトデジタルAK-22 Amazon価格: ¥25,432
国内補聴器専業メーカーミミー電子のポケット型補聴器です。
体マイク・耳元マイクがついてるため、周囲の音をしっかりキャッチ。マイクの出力を調整すれば、衣擦れ音などの煩わしい音もカットできます。
聞き取り調整機能が搭載されているため、聞きながら自分で調整することが可能です。
詳細はこちら⇒ミミー電子 ビオラ ME-143 Amazon価格: ¥26,080
集音器はアリか?!
ネット販売の補聴器を購入する場合の注意点は、補聴器か集音器なのか確認が必要です。集音器は格段に安価で¥10.000前後ですが、性能が落ちます。
詳しくはこちら
また、日本で無認可の集音器で、自分でスマホを使い、聞こえの調整ができる「オリーブスマートイヤー」があります。
欧米では、補聴器と認可されていて、日本でも今後認可を取る予定。
集音器カテゴリーでAmazon売上NO.1商品。
詳しくはこちら
まとめ
まわりの音、会話が聞こえにくくなるとコミニュケーション不足になりがちです。
日本補聴器工業会の調査によると購入者の89%が「生活の質が向上した」と述べています。ぜひお試しください。
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