「集音器」って、あまり聞き覚えのない言葉ですが、
音を集める…器械
集音器(しゅうおんき)とは、放物面を持った物体の焦点にマイクロフォンを設置して、特定方向からの音波を集める器具である。
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放送衛星からの電波を集めるパラボラアンテナは、電波を放物面で反射させて焦点に集めるが、集音器はパラボラ型の反射器を音波の方向に向け、正面の焦点に音波を集める。焦点部に無指向性のマイクロフォンを設置すると、集音器を向けた方向の音声を集めることができる。
もともとはパラボラを使って音を集める器具のことだったようですが、今では補聴器のように使う器具のことを集音器と呼びます。
ではなぜ、補聴器と呼ばずに集音器と呼ぶのでしょう?
ここでは補聴器と集音器の違いについて解説しております。
補聴器と集音器の違い 医療機器かどうか
補聴器は医療機器、集音器は医療機器ではないです。
医療機器は、認可されるために厚生労働省が定める基準をクリアしないといけないのです。 ですから補聴器を製造・販売するためにはいくつかの制限があります。
それに対して、医療機器ではない集音器は特に制限なく製造・販売ができるということ。
補聴器と集音器の違い 性能
補聴器の方が集音器よりも圧倒的に多機能であり、高性能です。
補聴器の製品にもよりますが、ノイズキャンセリング、特定の方向からの音を聞き取りやすくする、突然の大きな音を抑えるなど、様々な機能があります。
補聴器は、使う人それぞれの耳の状態に合わせて調整をすることでつくりあげていきます。
対して、集音器は基本的には音の増幅のみを行います。個人個人に合わせて細かく調整することはできません。
補聴器と集音器の違い 価格
集音器は補聴器よりも圧倒的に安いです。
補聴器の金額は比較的安いものでも10万円程度です。対して、集音器は1万円前後で手に入れることができます。この金額の違いは、性能の違いによるものです。補聴器は、人の感覚に可能な限り合わせるために様々な機能が搭載されています。そのためこれほど金額の差は大きくなるのです。
ちなみに補聴器は薬機法で定められている管理医療機器で消費税は非課税。ただし、電池やクリーナーなど補聴器本体以外のものは課税されます。
さらに、2018年度から補聴器の購入費用は医療費控除の対象になりました。日本耳鼻咽頭科学会が認定した補聴器相談医の診察を受け、所定の書類を書いてもらってから購入する必要があります。補聴器相談医の名簿は日本耳鼻咽頭科学会のサイトに載っており、購入前は相談医の診断を受けることも合わせて推奨します。
まとめ
単に安いからと言って、補聴器まがいの集音器を購入して、効果がないと思っている方がいらっしゃいました。
一度、補聴器を試してみてはいかがでしょうか。
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