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2021年のオリンピックにむけ、そろそろテレビ買い替えをご検討の方も増えているのではないでしょうか。
好きな競技を、高精細な大画面で臨場感たっぷりに鑑賞したいですよね。
メーカーもそういった需要を見込んで様々なテレビを発表しています。
4K、有機EL、8K…
ところが、結構紛らわしい落とし穴が潜んでいます。
4Kと名が付けば何でも良いわけではありません。
テレビは 1度買うと10年近く持つ 長寿命商品です。高いお金を払って失敗しないために是非お読みください。
4Kテレビと4K対応テレビの違いとは?
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4Kテレビと4K対応テレビの違いは、4K放送チューナーが内蔵されているかいないかの違いです。
4K放送チューナー内蔵テレビが、初めて発売されたのが2019年です。
なので2018年以前に発売された4K対応テレビは、チューナーが内蔵していなくて外付けのチューナー(1万~3万)を購入しないとご覧になれません。
4K外付けチューナーの種類・性能はこちらを御覧ください。
外付けチューナーは、その分場所をとり、リモコン操作が増える場合がありますので、できれば避けたいです。
やはりこれから購入するのであれば、チューナー内臓の4Kテレビがおすすめです。
4Kチューナー内蔵でも、落とし穴
「新4K衛星放送」ってご存知ですか。
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2018年12月から開始された4K放送です。
実は、これ以前に放送されていたスカパーなどの4K放送に対応したチューナー内臓のテレビが売られているんです。
ネットなどで安い「4Kチューナー内蔵」テレビを買うと「新4K衛星放送」が見られずに新たに外付け4Kチューナーを購入しなければ行けないハメになってしまいます。
ご注意ください。
詳しくはこちらの記事にまとめてます。
4Kテレビが、「暗い」問題とは?!
地上波や新聞では、スポンサーの関係でネタにされないこんな話を聞いたことはありませんか。
せっかく高いお金を出して買った4Kテレビなのに、4K放送が暗い…
元量販店 店員のスタッフからこんな話を聞きました。
まだ4K放送が始まっていない時期に4K対応テレビを販売したお客様が4K放送を見て、「同じ番組を4Kで見るとHD放送に比べて暗いんだけど、どうゆうこと?」というクレームを頂きました。ちょうど同じテレビが店頭にあったので検証したところ確かに暗い。4K放送だけ見ているとこんなものかとも思えるのですが、2Kの放送と比べると明らかに暗いんです。メーカーに問い合わせても理由はわからないとのこと。もちろん全てのテレビではなく一部のテレビです。
これは4Kの特徴の1つ、HDR(ハイダイナミックレンジ)が主な原因です。
HDRってなに?
一般に、人間の目が知覚できる明るさの範囲(ダイナミックレンジ)は1012と言われていますが、従来の表示機器は103までの範囲しか表示できませんでした。しかし、HDRによってダイナミックレンジを広げることで、105、つまりHDRは従来の100倍もの明るさを捉えることが可能になり、肉眼で見る景色に近い陰影を映し出せるようになりました。
この4K放送のHDRを、再現するにはテレビの輝度が重要になってきます。
詳しくはこちらに記事を御覧ください。
輝度ってなに?
ここでいう「輝度」(単位=nit<ニト>)とは、「人間が目で見えるテレビ画面の明るさ」のことです。そして、テレビが持つ最大の明るさ能力のことを「最大輝度」といい、機種によって異なります。この最大輝度が充分にないと、4Kの特性である明暗のコントラストを的確に表現できず、画面が暗く見えてしまうことがあります。
プロの映像編集機器では最大1000nitという輝度の「マスターモニター」を使っています。
放送局が制作した映像を衛星経由で受像する4Kテレビの最大輝度は1000nitを大幅に下回る機種が大半です。この「4Kテレビの輝度不足」が暗く見える要因なのです。
国内メーカーで、自社の4Kテレビの輝度を公開しているのは東芝だけです。(500~800nit)
他のメーカーは公開しておらず、スタッフがクレームを受けたのも東芝以外のメーカーで、電話で問い合わせてもデータがないということでした。
液晶テレビの輝度を上げるためには、バックライトを明るくしなければならずコストと技術が必要なため実現が難しかったようです。
その点、直下型LEDのバックライトをいち早く取り入れた東芝 レグザは自信があったのかもしれません。
安価な4Kテレビは、何が違うの?買って大丈夫?
最近大手テレビメーカー以外の、国内&海外メーカーがこぞって4Kテレビに参入してきました。 なんと価格が大手の半値以下の場合があり、ついつい魅力に感じてしまいます。
ではなぜコレほど安く販売できるのでしょうか。その違いは?
- 映像処理エンジンの質が低い⇒HDRが付いていても動画処理に難あり/倍速/高精細弱
- バックライトの質が低い⇒前述のように4K放送が暗い/寿命が短い
- 周辺部品の質が低い⇒起動が遅い/音質が悪い/壊れやすい
- 端子の数が少なく、低品質⇒外部機器の制限/ネットワーク切断しやすい
安価なテレビは、部品コストを極限まで絞っているので大手テレビメーカーに比べ壊れやすいです。購入して1年以内であれば無償で修理や交換も可能でまだラッキーですが、2年目以降に壊れた場合高い修理代が待っています。ちなみにバックライト交換修理はサイズにもよりますが40000円以上かかります。
下手したら新品のテレビを買えちゃうくらいの値段です。しかも、購入したメーカーが倒産したりテレビ販売を中止していた場合修理もかないません。
あと結構大事なのが、リモコンです。安価なテレビはリモコンも壊れやすいのです。大手メーカーのリモコンは壊れた場合、2000~3000円の汎用リモコンが使えますが、大手テレビメーカー以外は一般的に使えません。高価な純正リモコンをメーカーから買うしかありません。
ただし、安価な4Kテレビは静止画はキレイです。なのでパソコンモニターとして使用する分には良いかもしれません。
けれど壊れたら、修理しないで捨てる覚悟が順当かもしれません。その場合引き取りだと運搬料込みで5600円位リサイクル料金がかかります。
まとめ
オリンピック需要で、4Kテレビ市場が盛り上がっていますが、テレビはオリンピックが終わっても長い間使うものです。
もちろん大手メーカーのテレビも壊れることはありますが、確率的に低いです。
安いテレビを買う場合は、一択でAmazonがおすすめです。レビューも参考になりますし、最大手販売サイトなのでメーカーとの交渉もしやすいです。
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